レンゲ沼・中瀬沼探勝路

今日はレンゲ沼・中瀬沼探勝路を歩いてきました。
レンゲ沼と中瀬沼は、桧原湖の東側に位置する沼です。
この周辺には、磐梯山の岩屑なだれに由来する「流れ山」が広がっています。
流れ山の上に設置された「中瀬沼展望台」は、裏磐梯を代表するビューポイントのひとつでもあります。

出発準備
裏磐梯ビジターセンター正午の天気は雪、気温は0.6℃でした。
防雪・防寒対策を行うようにしましょう(スノーシュー、レインウェア、防寒着、帽子、手袋などの装着)。
可能なら、温かい飲み物や行動食なども準備しましょう。


スノーシュー
今回もスノーシューを履きました。これがないと歩いていくのは難しいでしょう。


雪に踏み込んだ様子
スノーシューを履いても、容易に足首まで埋まってしまいました。

中瀬沼展望台までの道のり
レンゲ沼探勝路と中瀬沼探勝路を歩いて、中瀬沼展望台を目指しました。
しかしながら、最初に言っておくと、中瀬沼展望台に辿り着くことは出来ませんでした。
今回は先に人が歩いた踏み跡(トレース)がなく、どこが探勝路なのか分からないような状況でした。

なお、目的地までの案内が必要な場合は、ガイドを利用することも可能です。[トレッキングガイド一覧-裏磐梯観光協会HP]


裏磐梯サイトステーション
ここからスタートし、まずはレンゲ沼探勝路を歩いていきました。
なお、裏磐梯サイトステーションは毎週水曜日がお休みです。[裏磐梯サイトステーションHP]


レンゲ沼
結氷し雪が積もったレンゲ沼の上を歩いていきました。


レンゲ沼探勝路の看板
看板も半分雪に埋まっているような状況でした。


動物の足跡
先に人が歩いた踏み跡(トレース)がなく、あるのは動物(キツネ?)の足跡だけでした。

中瀬沼の様子
道なき道を行き、流れ山を越えて、なんとか中瀬沼の湖面を見ることは出来ました。
展望台まで辿り着けなかったのは残念でしたが、次回こそは展望台からの眺望を堪能したいと思います。


中瀬沼の湖面
流れ山の上から中瀬沼の一部が見えました。


散策の軌跡
今回は途中からどこが探勝路なのか分からないような状況でした。
真っ直ぐに中瀬沼展望台を目指しましたが、周辺の流れ山や谷を流れる小川に阻まれて、辿り着けませんでした。

スノートレッキングに伴う危険
雪の中を歩くことは、とても楽しくて気持ちが良いものですが、危険もあります。
特に今回のように踏み跡(トレース)がない場合には、十分に注意し、安全なスノートレッキングを心がけましょう。


踏み抜いた穴
岩や樹の周辺は、下が空洞になっている場合があります。
今回はその空洞を踏み抜いて、腰まで落ちてしまいました。
深い穴だと抜け出せなくなってしまうかもしれませんので、足元にはくれぐれも注意しましょう。


川に踏み込んだ様子
谷底を歩こうとして、川に踏み込んでしまったところです。
今回は比較的浅い川でしたが、思いがけず深みに踏み込むとズブ濡れです。
体温が低下して大変なことになるかもしれませんので、近づかないようにしましょう。

生き物たちの様子
最後に、今回の散策で見つけた生き物たちを紹介します。
冬の間も生き物たちは力強く生き続け、春の訪れを待っています。



ヤドリギ(ビャクダン科)
落葉広葉樹(エノキ、クリ、アカシデ、ヤナギ類、ブナ、ミズナラ、クワ、サクラ類など)に寄生する常緑低木です。
この周辺はヤナギ類が多く生育しており、それに寄生したヤドリギがよく目につきます。
(引用:北村四郎・村田源. (1979). 原色日本植物図鑑 木本編 [Ⅱ] 保育社.)


オオカメノキ(レンプクソウ科)
亀の甲羅のような葉をつけることが名前の由来です(写真は冬芽)。
別名のムシカリは、よく虫に葉が食われるので「虫食われ」がなまったことに由来するそうです。
(引用:東北森林管理局. “オオカメノキ”. URL: https://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/syo/huzisato/zukan/ookamenoki.html


ハリギリ(ウコギ科)
新芽は春の山菜として食されます(写真は冬芽)。
同じウコギ科のタラノキに似ますが、こちらの方がより強い刺が枝につきます。


クモの仲間
踏み抜いて腰まで落ちた穴のなかで見つけました。
たぶんオニグモ類だと思います(カラオニグモかオガタオニグモの幼体?)。


トビムシの仲間
樹の皮の裏で見つけました。体長 5 mm ほどの大型種です。
トゲトビムシ科だと思います。

冬の間、生き物たちがどのように過ごしているのかを観察するのも、この時期ならではの楽しみ方のひとつです。
また、天気が良ければ、雪・湖沼・磐梯山が織りなす自然の絶景をご覧いただけます。
今シーズンは積雪が豊富なので、スノーシューを使ったスノートレッキングを体験してみてはいかがでしょうか?

◇おおひら◇

裏磐梯ビジターセンターでは、長靴、スノーシュー、双眼鏡などをレンタルしています。
予約はできませんので、当日ビジターセンターまでお越しください。[レンタル料金等の詳細]

目的地までの案内が必要な場合は、ガイドを利用することもご検討ください。[トレッキングガイド一覧-裏磐梯観光協会HP]
なお、裏磐梯ビジターセンターではガイドの斡旋を行っておりませんので、予めご了承ください。