磐梯山(裏磐梯登山口)

10月21日、パークレンジャーやパークボランティアの方々と裏磐梯登山口から磐梯山の巡視と清掃活動に行ってきました。コースは、登山口~火口原コース~山頂~銅沼コース~登山口です。
コース図やコース解説は、こちらや「裏磐梯だより№115」をご覧ください。
こちらのPDFからも、ご覧いただけます。



登山路の様子と植物

裏磐梯スキー場のゲレンデを上ります。ススキが朝日に輝いてとてもきれいです。


ゲレンデを上りきると、火口原コースと銅沼コースの分岐になります。


コバノフユイチゴ(マルバフユイチゴ、バラ科)
分岐からずぐに群落があり、実が少し残っていました。


ツルウメモドキ(ニシキギ科)


ツルリンドウ(リンドウ科)


ヒトツバカエデ(ムクロジ科)
今、最もきれいに黄葉している木です。
ビジターセンターで「この葉は何?」と質問する方が多くいます。



シラタマノキ(ツツジ科)
ルートに沿って大群落がずっと続きます。
パークボランティアの方が「ここは白玉街道だ」と笑っていました。


展望所付近からの爆裂火口壁(南側)
画像左側の尖った岩峰が「天狗岩」です。


展望所からの吾妻連峰(西大巓~中吾妻山)
カラマツの黄葉はこれからです。


火口原の東端付近は、爆裂火口壁から崩落した岩がゴロゴロしている裸地になっています。
ルートが判然としないところがあるので、道迷いに気を付けてください。


川上登山口、山頂の分岐
トラロープで隠れていますが、山頂まで2.3kmです。
ここからいよいよ爆裂火口壁上端まで標高差約300mの急登が始まります。


急登の途中から、鉄のてすり?が設置されています。急がずじっくり登ってください。


爆裂火口壁上端からの銅沼、桧原湖
1888年の噴火、山体崩壊から約130年で、これだけの森が再生しました。


山頂にある磐梯神社の石祠
三角点はこの裏です。


山頂の下にある山頂の標識
後ろに見える会津盆地が霞んでいるのは、稲わらの野焼きの煙のせいです。


山頂からの猪苗代湖(南側の展望)
南東側の大きな画像はこちら、北東側の大きな画像はこちらです。
この日は空気が澄んでいて、南側は那須連峰、八溝山、東側は川桁山塊が大きく、安達太良連峰、阿武隈の山々、西側は近くに猫魔ヶ岳、遠くに燧ケ岳、会津駒ヶ岳、北側は飯豊連峰、朝日連峰、月山、吾妻連峰がはっきりと見えました。


ナナカマド(バラ科)
山頂~弘法清水~お花畑付近は、ナナカマドが実をたくさんつけています。


標高1300m付近の紅葉の様子
紅葉のピークを過ぎていますが、日光が差し込むときれいです。
これより高いところは、すでに落葉しています。


コシアブラ(ウコギ科)
春先、葉が展開する前に頂いてしまうためか、初めて実を見ました。


銅沼からの櫛ヶ峰、爆裂火口壁(東側)
青空が広がり、風もなかったので、銅沼に櫛ヶ峰がきれいにうつっていました。
櫛ヶ峰の右下の斜面に爆裂火口壁を上る登山道があります。
大きな画像はこちらです。


天気に恵まれ、とても素敵な景色をたくさん見ることができました。
磐梯山・裏磐梯周辺の紅葉は、今は標高1000~1200m付近が見頃です。
今週は裏磐梯の最低気温が5℃以下になることもあり、磐梯山では霧氷が見られました。
登山の際は、手袋や防寒着を忘れずお持ちください。
暗くなるのが早くなっていますから、ヘッドライトも必ず準備してください。

(はが)

季節のみどころ

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