2016年12月8日レンゲ沼・中瀬沼探勝路
12月8日、レンゲ沼・中瀬沼探勝路を歩いてきました。ビジターセンター正午の気温は 1.8℃で天候は曇りでした。昨夜来の雪で午前9時には積雪が20~25cmというこのシーズン初めての積雪期の巡視となりました。(↓)
レンゲ沼から歩き始めましたが、まずは木道の上です。写真は木道の分岐点で、左の木道はレンゲ沼一周のバリアフリー道で、木道の両脇は落下防止となる縁止めがありますが、右の中瀬沼へ向かう木道は縁止めがありません。(↓)
なるべく中央を歩いて落下しないようにしてください。
ここから右にコースを取りましたが、木道がつきると、雪が流水でシャーベット状になっていることろもあります。本日のコースの状況では、ゴム長靴が一番いいですが、防寒のため、ウールのインソールを長靴にいれると冷たくありません。(↓)
もう樹木はほとんど裸で、林の中でも冷たい風が吹き抜けます。防寒、防風には十分な対策をした服装が必要です。
裸の樹木は、枝ぶりが良く見え、それぞれの違いが面白いです。
これはウダイカンバです。(↓)
こちらは、ハンノキの仲間。(↓)
こちらは、ヤナギの仲間。(↓)
いずれも、できるだけ多くの日光を受け光合成しようと、枝を伸ばしていますが、種類により個性があり、まるで人の生き方の違いのようでもあります。
さて、こちらは2本のミズキですが、右側の幹の上部はクマ棚です。あまりしっかりしていないのは、ミズキの実が豊作でなく、折る枝が少なかったからでしょうか?(↓)
さて、このコースのハイライト、中瀬沼展望台の東屋に来ました。
さて、磐梯山は、あーぁ、雲の中!
でも中瀬沼とハンノキ林などの入り組んだ様子は、名庭園のようです。(↓)
ここから東に向かってコースは曲がり、水路沿いの道になりますが、ここにきて動物の足跡がいくつか見られました。(↓)
積雪約25cmのなかを、胴体やしっぽの跡をつけずに歩け、ほぼ一直線に付く
のはキツネでしょうか。
姫沼が近くなりました。水鳥が見られるかもしれない場合は、鳥にこちらをさとられる前に、満を持して準備し、そーっと覗きます。いたっ!茶色い頭のホシハジロです。何とか写真が撮れました。(↓)
つぎはレンゲ沼。ここは、シャーベット状の雪で水面が全部埋まっています。
じゃあ、水鳥はいないな、と思いきや、すぐ近くから2羽の鳥が大きな音を立てて逃げます。しまった!沼のほとりに水面が開いていて、鳥がいたんだ!
2羽の鳥は、半分凍った水面をばたばた歩き、勢いをつけてから飛び、そして安全圏に着地しました。
双眼鏡で見るとオオバンでした。手前の足跡は2羽のものです。つがいでしょうか。仲良しでした。
さて、スタート地点の裏磐梯サイトステーションが見えてきました。
冬には冬ならではの楽しみのある散策となりました。暖かい服装と、温かい飲み物などがあると、一層快適です。やっと冬!皆さんも一緒に楽しみましょう!
さて、サイトステーションでは、クリスマスを控え、楽しい企画をしていました。
皆さんがサンタクロースになって写真撮影ができるのです!無料だそうです! さあ、12月も裏磐梯で楽しみましょう!
◇ターサン◇
※こちらの自然情報は、PDFファイルでもご覧になれます。ダウンロードはこちら。
※裏磐梯はツキノワグマの生息域です。散策の際には、クマ鈴などでクマに人間の存在を知らせてあげてください。
また、近年、イノシシも裏磐梯に生息し始めました。十分注意しましょう。
どちらも目撃したら、ビジターセンターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)
※12月1日から3月31日まで、開館時間は9:00~16:00となります。
※イベント「わくわく散歩」「スライドトーク」随時受付中!