イエローフォール

今シーズン順調に大きくなっていたイエローフォールが、1月中旬の雨で一部崩落したという情報がありました。
その後の大寒波でどのようになったのか、昨日(1月27日)状況を確認しに行ってきました。
あいにくの曇り空でしたが、気温0℃、風がなく、とても楽しく歩けました。
自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。



裏磐梯スキー場の駐車場



トレッキングや登山の場合、スキーセンター周辺の駐車場は使えません。裏磐梯スキー場の手前で「スノーシュー・登山 ←」の標識があり、左に進みゲレンデの下の駐車場に駐車します。奥にある除雪倉庫からリフト券を購入するためにスキーセンターまでゲレンデを歩いて登ります。この登りが今日のコースで最もきついです(笑)

ゲレンデの上り下り


リフトを利用する場合、ゲレンデ右側の第1・2リフトを使います。山頂往復券を購入すれば、下りも乗ることができます。
原則、火~木曜日はスキー場が営業しないのでリフトは使えません。リフトの運行・料金については裏磐梯スキー場HPで確認してください。
リフトを利用しない場合は、ゲレンデの左端を歩いてください。(左の林の中にトレースがあることもあります)

探勝路の様子

ゲレンデトップからの展望 左奥の雪原が桧原湖、右が西大巓・西吾妻山、その手前が小野川湖


1/30午前中、快晴のときの画像 パークボランティアの方が撮影


リフトを降りたら、スノーシューなどを装着して出発です。



結氷・積雪した銅沼(あかぬま)を縦断します。GPSに記録された軌跡です。


銅沼からの櫛ヶ峰(くしがみね)
大きな画像はこちらです。


1/30午前中、快晴のときの画像 パークボランティアの方が撮影



銅沼を渡ると爆裂火口壁からの噴気が近くなります。
噴気孔周辺の樹木には、霧氷がついています。


1/30午前中、快晴のときの画像 パークボランティアの方が撮影


リフトを降りてから約1時間、イエローフォールが見えてきました。



無事復活!今後も順調に成長してくれることでしょう。
上半分を覆っている雪がなければもっと大きく見えるのですが…。



探勝路で見られた生物の様子

ハリギリ(ウコギ科)の冬芽 別名「センノキ」


ツルウメモドキ(ニシキギ科)の果実




装飾花のあるドライフラワー3種 見分けられると楽しいです!
上:ノリウツギ(アジサイ科) 花のあとが円錐形に伸び、装飾花のがく片は3~5枚。
中:ツルアジサイ(アジサイ科) 花のあとが横に広がり、装飾花のがく片は3~4枚。
下:イワガラミ(アジサイ科) 装飾花のがく片はスプーン状で1枚。


クスサン(ヤママユガ)の繭 通称「すかしだわら」



厳冬期にだけ出現する幻の氷瀑「イエローフォール」。
鉄分や硫黄分などを含んだ地下水が滲みだし岩壁を流れながら「黄金色」に凍ってできると言われています。
イエローフォールへの決まったコース(登山道)はありません。天気が良くトレースがはっきりしているときはいいのですが、風雪によってトレースが消えたり、ホワイトアウトすれば、自分でルートファインディングしなくてはなりません。自信のない方は、ガイドと一緒に歩くことをお勧めします。
事前に天気やリフトの運行状況などの情報を必ず確認し、無理のない計画を立ててください。

◇はが◇