小野川不動滝探勝路
5月29日に巡視・清掃活動で「小野川不動滝探勝路」(地図)を歩いてきました。
これまでの東側の入口(地図の駐車場B)からの探勝路は、木道破損のため通行止めになっていますので、注意してください。木道の状況は、こちらをご覧ください。
自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。
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南側の入口(駐車場A)~小野川不動滝の探勝路の様子
小野川集落の入口から約800m この標識で左折します。約300m先に大きな駐車場(地図の駐車場A)があります。
駐車場の向かい側の鳥居をくぐって歩き始めます。小野川不動滝まで約800mです。
沢沿いの参道は石畳や石がごろごろしていて濡れていると滑るので注意してください。運動靴やトレッキングシューズでの散策をおすすめします。
標高差30~40mほどの急な石段
石段を登り切ると昔の森林鉄道(トロッコ列車)の軌道敷跡の平坦な道に出ます。
小野川不動滝
雨で水量が多く、迫力がありました。滝の前に架かる橋は、トロッコ列車当時の橋の石積みをそのまま使用しています。この探勝路について「裏磐梯だより」№116(2022年11月)で紹介しているのでご覧ください。
小野川不動滝~東側の入口(駐車場C)の探勝路の様子
こちら側もカラマツ林の中をトロッコ列車の軌道敷跡の平坦な道が続きます。所々に擁壁や橋台、切通し(掘割)があります。
駐車場BとCへの分岐手前付近ではカラマツの伐採が行われています。歩く際は十分に気をつけてください。
駐車場BとCへの分岐
駐車場Cへは、右へ進みます。約200mほどで、東側の入口(地図の駐車場C)に出ます。
探勝路で見られた生き物
ツクバネソウ(シュロソウ科)
ホウチャクソウ(イヌサフラン科)
ラショウモンカズラ(シソ科)
ギンリョウソウ(ツツジ科) 落ち葉の下から顔を出し始めました。
ヒメアオキ(ガリア科)の果実 いつも真っ赤な実を見るのですが、先端の方からだんだん色づいていく様子を始めて見ました。
オトシブミ(オトシブミ科)の揺籃(ようらん=ゆりかご)
ムササビ(リス科)の食痕 葉を2つ折り、4つ折りにして食べるので、左右対称の食痕になります。
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雨の中の巡視でしたが、木々の枝の下を歩くのでほとんど雨が邪魔になりませんでした。雨天の平日ということで、誰にも会わずとても静かで、自然を十分に堪能できました。普段も人は多くないので、クマ対策(クマ鈴、撃退スプレー、ホイッスルなどの携帯)を忘れずしてください。
何といっても不動滝がメインですが、橋台や擁壁などトロッコ列車の遺構を探しながら歩くのも面白いと思います。これからは咲く花が多くなるのも楽しみです。
駐車場C付近は伐採作業中なので、駐車場Aから不動滝か、その先の橋台付近までの往復がおすすめです。
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