西吾妻山登山道(白布峠~西大巓)
9月20日、パークボランティアの方々と白布峠から西大巓を登ってきました。登山口の標高は1400mで、裏磐梯ロープウェイ山頂駅(デコ平)とほぼ同じです。山頂までは片道約5km、標高差約600mで約3時間(下りは約2時間30分)かかりました。西大巓や西吾妻山を目指すのに利用されることの少ないコースですが、ブナ帯から亜高山帯を歩ける面白いコースです。
自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。
登山道の様子
白布峠駐車場 標高1400m トイレがあります。
白布峠登山口 駐車場を出て米沢方向に歩いた道路の右側
登山口~馬場谷地は藪っぽい箇所が所々あります。露や雨で衣服が濡れます。
指導標 「白布峠~西大巓」(/50)と「白布峠~西吾妻山」(/50)の2種類が設置されていますが、どちらも№が飛んだり、距離がまちまちだったりであてになりません。
矢筈山、馬場谷地付近までは小さなアップダウンを繰り返しながら緩やかな尾根を進みます。この付近はブナ林で、少し針葉樹が混ざります。
馬場谷地(標高1480m)は、昔は湿原を踏んで歩いていましたが、今は湿原の東側に木道が敷いてあり、湿原と木道の間の藪が深いので馬場谷地に気付かないで通り過ぎてしまうかもしれません。木道が古くなり滑りやすいので注意してください。
馬場谷地を過ぎ標高1500m以上になるとコメツガ、キタゴヨウ、クロベ、オオシラビソ(アオモリトドマツ)などの吾妻山らしい針葉樹林帯になります。「北八ツ」(北八ヶ岳)に負けない森だと思います。
針葉樹林帯に入ると急登になり、足元も岩が多くなります。コケと泥で滑りやすいので気をつけてください。パークボランティアの方と「黒部五郎(岳)、野口五郎(岳)に負けない吾妻五郎(ゴーロ)だ」と笑っていました。
山頂の三角点 登山口から約3時間 傾斜が緩んできてからが結構長いです。
山頂からの景色
磐梯山 手前右は小野川湖、手前左は秋元湖、奥は猪苗代湖
*大きな画像はこちらからどうぞ!
西吾妻山
登山道で見られた植物
アキノキリンソウ(キク科)
ツルリンドウ(リンドウ科)
ゴゼンタチバナ(ミズキ科)の果実
タムシバ(モクレン科)の果実
エゾオヤマリンドウ(リンドウ科)
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9月になっても暑い日が続いていましたが、山の上はすっかり秋です。
平日だったので6時間、誰とも会うことはありませんでした。
クマ除け対策をしっかりして歩いてください。
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