五色沼自然探勝路
本日3月25日に「五色沼自然探勝路」を歩いてきました。
五色沼自然探勝路は、約30の湖沼群の総称である五色沼に沿って設けられた探勝路です。
五色沼という名前は、天候や季節や見る角度などによって、沼の色が微妙に変化することに由来します(一般社団法人自然公園財団 2018)。
出発準備
裏磐梯ビジターセンター午前9時ごろの天気はくもり、気温は5.9℃でした。
防寒対策を行うようにしましょう(レインウェア、防寒着、帽子、手袋などの装着)。
可能なら、温かい飲み物や行動食なども準備しましょう。
雪が緩み、ぬかるみも多くできています。
長靴などの丈が長い靴が安全です。
スニーカーは濡れたり滑ったりするのでオススメしません。
踏み抜いた穴
探勝路沿いには、いくつか雪を踏み抜いた跡がありました。
このように踏み抜いてしまったり、あるいは踏み抜いた穴に落ちないように、十分注意しましょう。
ぬかるんだ地面
地面がぬかるんでいる個所もあります。
五色沼自然探勝路の道のり
今回は、裏磐梯物産館から「毘沙門沼」を目指して歩きました。
五色沼自然探勝路の道程は、裏磐梯ビジターセンターのホームページもご参照ください。[裏磐梯ビジターセンター 五色沼自然探勝路]
今回は「柳沼」→「青沼」→「瑠璃沼」→「弁天沼」→「竜沼」→「みどろ沼」→「赤沼」→「毘沙門沼」の順に巡ってきました。
行きは路線バスを利用して、裏磐梯物産館まで移動しました。
裏磐梯ビジターセンター最寄りの「五色沼入口」で乗車し、「裏磐梯高原駅」で下車です(片道¥250)。
運行状況や時刻表は、磐梯東都バスさんのホームページをご覧ください。[磐梯東都バスホームページ]
裏磐梯物産館入り口
駐車場の奥に探勝路の入り口があります。
裏磐梯物産館前
ここからスタートしました。
階段を下りていきます。雪が固まっているところがあるので注意が必要です。
柳沼
まずは柳沼が見えてきました。
他の池沼と水系が異なり、中性を示し、一般的な水の色です。
母沼
柳沼の向かいに見える母沼です
柳沼と同じく一般的な水の色です。
青沼
宝石のような美しい青色の沼です。
瑠璃沼(るり沼)
こちらも美しい青色を呈していました。
沼の向こうには磐梯山が見えており、素敵な眺望でした。
弁天沼
弁天沼は、五色沼湖沼群のなかで、毘沙門沼に次いで大きな沼です。
沼を覆っていた氷もすっかり融けました。晴れていれば湖面に映る吾妻連峰を見ることが出来ます。
竜沼
竜沼は、探勝路から少し離れた場所に位置しています。
そのため、夏季には草木に隠れて見ることが出来ません。
冬季にしか見ることが出来ないため、幻の沼とも呼ばれています。
深泥沼(みどろ沼)
先の青い沼と異なり、こちらは緑色が美しい沼です。
また、手前は緑、真ん中は赤、奥は青、と沼の中でも色が異なります。
赤沼
こちらもみどろ沼と同様に、綺麗な緑色を呈する沼です。
岸辺には酸化鉄が沈着しているため、沼のフチが赤く彩られていますね。
毘沙門沼
五色沼湖沼群のなかで、最も大きい沼です。
展望台から一望する雄大な景色は、まさに絶景です。
裏磐梯ビジターセンターから最も近い場所にある沼でもあります。
生き物たちの様子
最後に、今回の散策で見つけた生き物たちを紹介します。
春になり、生き物たちが動き始めたようです。
フキ(キク科)
探勝路沿いのいたるところで、フキの花茎が頭を出していました。
春の山菜として天ぷらやふき味噌にして楽しまれている「ふきのとう」です。
<!>五色沼での動植物の採取は法律で禁じられています<!>
コゲラ(キツツキ科)
後頭部に赤い羽毛のあるものがオスです。このコゲラはメスのようです。
ヒガラ(シジュウカラ科)
春の到来を告げるようにカラ類のさえずりがきこえるようになりました。
写真はよだれかけの様な胸の模様と冠羽が特徴的なヒガラです。
イスカ(アトリ科)
針葉樹で松ぼっくりをついばんでいました。
くちばしは互い違いになっています。
***
裏磐梯は春の訪れ真っ只中。
植物の芽生えや、野鳥のさえずりを楽しみながら、五色沼周辺の散策に出かけてみませんか。
◇ナカジー(なかじま)◇
裏磐梯ビジターセンターでは、長靴、スノーシュー、双眼鏡などをレンタルしています。
予約はできませんので、当日ビジターセンターまでお越しください。[レンタル料金等の詳細]
<引用文献>
一般社団法人自然公園財団. (2018). 磐梯朝日国立公園 パークナビ 浄土平・裏磐梯. pp. 50.