五色沼自然探勝路

裏磐梯でもウグイスが鳴きはじめ、春の始まりを感じさせますが、まだまだ雪が積もっています。
毎日少しずつ解けていますが、今シーズンは積雪量が多かったので、ゴールデンウイークにも雪が残っているかもしれません。6日、雪の五色沼自然探勝路を歩いてきました。自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。

探勝路の様子

五色沼自然探勝路は「ビジターセンター側(東側)」もしくは「裏磐梯物産館側(西側)」から歩き始めます。
雪が積もっている/積もっていないに限らず、探勝路(歩いていく道)ですから車では行けません。
どちらから歩いてもほとんど高低差はないので、路線バスの時刻表や都合に合わせて選びましょう。

1.ビジターセンター側から歩く場合


ビジターセンター側の入口

ビジターセンターの建物の右側を進んでいきます。


分岐①
日本赤十字の石碑を見つけたら、その右側を進んでいきます。
夏場は売店のほうまで行けますが、このシーズンは落雪や除雪作業が行われていて危険です。
必ず石碑の右側を通って迂回するようにしてください。


分岐②
キャンプ場の近くでまた分岐があります。
左に行くと毘沙門沼のほとり、真っ直ぐ行くと高台に出られます。

2.裏磐梯物産館側から歩く場合



裏磐梯物産館側の入口
物産館は冬期休業中です。トイレは開いていますが、こちらも毎週水曜日はお休みです。
物産館の正面右側にある階段(雪が積もっているので注意!)を降ります。
そのまま柳沼のほとりを真っ直ぐ進んでいきます。

3.注意が必要な場所



探勝路は雪道
探勝路にはまだまだ雪が積もっています。
スニーカーなどで歩くと足が濡れるので、スノーブーツや長靴で歩きましょう。


樹木や岩の周りにできた空洞
踏み抜いてしまうと、ひざ丈くらいまで埋まります。踏み抜き跡のある場所には近づかないようにしましょう。


ぬかるみ
雪が解けている場所はぬかるみができています。


展望台
展望台には雪が積もっていて滑ります。
利用する際には、細心の注意を払ってください。


木道
木道に積もった雪が中途半端に解けており、滑ったり踏み外す恐れがあります。
木道部分やその周辺を歩く際には、細心の注意を払ってください。

五色沼湖沼群の様子


柳沼



青沼


瑠璃沼(るり沼)



弁天沼


竜沼


深泥沼(みどろ沼)



赤沼



毘沙門沼

生き物たちの様子


ハシブトガラス(カラス科)
巣材にするのでしょうか?大きな枝をくわえていました。


オオバン(クイナ科)


アトリ(アトリ科)
大群で行動していました。


マガモ×カルガモ交雑個体と思われます。


カイツブリ(カイツブリ科)
巣を作っているようです。巣は「鳰(にお)の浮き巣」と呼ばれ、水面近くの枝やヨシなどに、まるで水面に浮いているような巣を作ります。


フキ(キク科)
フキノトウと呼ばれる花茎です。
天ぷらにするとおいしい山菜ですが、五色沼周辺は国立公園特別保護地区に指定されているため、一切の採取行為が禁止されています(自然公園法第二十一条)

パークボランティアの方にシマヘビが日光浴をしていたとの情報をいただきました。様々な動物が活動を始めており、本格的な春が来るのはもう目の前のようです。

◇なかじま◇