冬の裏磐梯⑥(裏磐梯野鳥の森探勝路・八森山)

裏磐梯野鳥の森探勝路は、湿原の木道が損壊しているため無雪期は通行止めになっていますが、木道や湿原が雪に覆われる時期はスノートレッキングを楽しむことができます。
「裏磐梯だより」№118に積雪期の「裏磐梯野鳥の森探勝路」について紹介しました。その中で、「例年4月初めまでスノートレッキングが可能です」と書いたので、今の状況を確認するため、3月22日に裏磐梯野鳥の森探勝路~八森山を歩いてきました。
自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。(普段この時期は案内していない場所になります)

ルート図

駐車スペース→(約1km)→馬の背屋→(約1.5km)→展望台 約1.5~2時間
展望台→(約2.5km)→八森山 約1.5~2時間
八森山→(約2.7km)→細野峠入口 約1.5~2時間
※コースタイムには休憩等を含みません。雪の状態や積雪量によってコースタイムは大きく変わります。
スノートレッキング初心者には、野鳥の森展望台までの往復コースをおすすめします。
 
細野休憩舎

①現在は冬季休業中で、駐車場、トイレともに使用できません。※駐車場は使用可(3月29日確認)

駐車スペース

②細野休憩舎の約400先の橋の手前と向こう側にあります。

探勝路の様子

③木道や湿原は約1mの雪で覆われています。


④尾根上・883付近からの八森山(標高1150m)
桧原湖からの標高差が約300mしかなく、周囲の尾根も同じくらいの高さなので裏磐梯ではあまり目立ちません。しかし、会津盆地側からだとはっきり姿を確認できます。画像はこちらです。


⑤馬の背(1/25000地形図の△953.5三角点付近)
左奥に見える指導標に「細野口まで1400m、展望台まで1400m」とあり、展望台までの中間地点です。尾根上は所々雪が消えて地面(落葉)が見え始めました。


⑥つげの台 馬の背から約300m先の小ピーク



⑦馬の背付近からずっとブナが続く緩やかで広い尾根 巨木が多くあります。


⑧展望台(標高1098m)からの磐梯山・桧原湖


⑨展望台~八森山は立派なブナが続く気持ちの良い尾根歩き こちらも巨木が多くあります。


⑩八森山頂手前からの高曽根山 左奥に飯豊連峰


⑪八森山頂からの吾妻連峰 手前の平らな稜線は大早稲沢山~簗部山


⑫八森山南~南西斜面のブナ林 この後もずっとブナ林を歩きます。

 
⑬細野峠入口
八森山から1/25000地形図の・988、・958、・827と南東方向に延びる尾根を下ります。下りは所々ルートファインディングが必要です。反対周り歩くときは、ここが駐車スペースになります。

探勝路で見られた生物の様子

コブシ(モクレン科)の冬芽


ホオノキ(モクレン科)の冬芽



ニホンカモシカの足跡
展望台の付近から八森山の先までずっと足跡が続いていました。一緒に歩いている感じがしてうれしかったです。
八森山西側の急斜面をトラバースするラインが一緒だったことに驚きました。


きれいに嚙み切られたコシアブラの枝 ノウサギでしょうか?



巡視に行ったときは積雪が1m近くあり、午前中は「つぼ足」(かんじきやスノーシューを装着しない)で歩けましたが、午後は暖かさで雪が腐ってしまい「かんじき」で歩きました。ここ数日気温が高く雨も降り、雪解けがさらに進んでいるので、ルート全体を通して雪を踏んで歩くことはだんだん難しくなりそうですが、雪を拾いながら…というのであれば、4月初めまで歩けそうです。※4月初旬まで大丈夫そうです。(3月29日確認)
細野~展望台にはスキーの跡、細野峠入口~八森山にはスノーシューの跡がありましたが、展望台~八森山はカモシカの足跡だけでした。このコースを歩く人は少なく静かなスノートレッキング・登山を楽しめます。反面、もしものときの装備をしっかり準備してください。

◇ はが ◇

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