冬の裏磐梯⑤(雄国せせらぎ探勝路・雄国山)
3月15日に、約3ヶ月ぶりに、雄子沢口から雄国沼、雄国山を歩いてきました。
無雪期は雄国山から引き返すことになりますが、この時期は雄国山から先に進み周回コースを楽しめます。
当日は、快晴無風で気温は20℃近くまで上がり、春を感じる1日になりました。
自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。(普段この時期は案内していない場所になります)
ルート図
雄子沢口~雄国沼休憩舎 約3km、周回コース 約7km
雄子沢口(雄国せせらぎ探勝路入口)
無雪期の入口から雄子沢川方向に少し歩いたところが入口になります。
雪壁を乗り越えます。
探勝路の様子
無雪期と異なり、雄子沢川沿いを歩きます。積雪は0.5~1.5mぐらいありますが、スノーシューやかんじきを着けなくても(つぼ足)ほとんど沈みません。冬の間のトレースが高くなっています。※川沿いの積雪がずいぶん薄くなっています。夏道を歩く踏み跡(トレース)があります。(3月29日確認)
川に近いところは、雪が薄くなっているので気をつけてください。
雪解けに伴い、落石にも気をつけてください。
川から離れるポイント 上:下流側から撮影、下:上流側から撮影
大きな岩の間を通った後、右側の斜面を上がって行く。これより先、川沿いに上っていくのは危険!
ブナの美林
雪国に春を告げる「根開け(ねあけ)」が始まりました。
雄国沼休憩舎 冬期間も使用できます。チップ制のトイレもあります。
凍結した雄国沼 大きな画像はこちらです。
雄国山手前からの雄国沼 大きな画像はこちらです。
雄国山頂 展望台は破損しているので上がれません。この日は快晴で360°の大パノラマ(北西~北東側の大きな画像、北東~南東側の大きな画像)が広がっていました。
雄国山からの飯豊連峰
雄国山から北東にのびる尾根を・1164ピークをめざして進みます。
晴れていれば、左手に飯豊連峰、正面に吾妻連峰、安達太良連峰、左手に磐梯山と素晴らしい展望の中を歩きます。
しかし、尾根が広く平坦なため、天気の悪い日は迷いやすいので山頂から引き返してください。
・1164ピークからの磐梯山と櫛ヶ峰 この角度から眺めることはなかなかできません。
・1164ピークから先は立派なブナ林の中を下ります。標高1050m付近からはカラマツの植林地になります。
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雄国せせらぎ探勝路は一年を通して楽しめるコースです。今回紹介する周回コースは雪がある時期だけのルートです。
雄国山に登れば、凍結した雄国沼が眼下に広がり、飯豊連峰、吾妻連峰、安達太良連峰、磐梯山と百名山をぐるっと見渡すことができます。天気が良ければ最高に楽しいコースですが、悪天候になれば厳しい冬山に変わります。雄国沼や休憩舎のある平坦なカルデラ内や、雄国山から先の平坦な尾根でホワイトアウトすればルートファインディングはとても難しいです。また、春先の雨は雪よりも厄介です。事前に天気や積雪などの情報を確認し、無理をしないで、万が一に備えた装備・服装で安全に登山してください。
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