五色沼自然探勝路
今シーズンは寒波の影響で例年以上の積雪となっています。
2月上旬頃は会津地域各所で除雪が追いつかない状況となっていました。
三連休は寒波の影響で厳しい寒さとなりましたが、幸いなことに裏磐梯は大雪とはなりませんでした。
スキーやワカサギ釣り、五色沼自然探勝路や西吾妻山をスノーシューで散策する方も多く訪れていたようです。
久しぶりに1日天候が安定する天気予報となったので、
2月25日午後に五色沼自然探勝路を歩いてきました。
道の状況や観察した生き物をご紹介します。
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探勝路の様子
探勝路東側入り口
裏磐梯ビジターセンターのわき、坂を登って探勝路に入ります。
駐車場・施設周辺・探勝路入り口は除雪を行いますが、探勝路(片道約4km)は未除雪です。
深い場所では積雪が2m以上ありますので、トレースをたどりましょう。
探勝路の様子
スノーシュートレッキングは可能ですが、一度溶けたザクザクの雪です。
雪上のトレース(前に歩いた人の足跡)をたどっていきます。
踏み固められていない所は波打ち際(濡れた砂浜)を歩いているような、沈み込む不安定さを感じます。
また、夏の正規ルート・看板は雪に埋まっています。進む方向に不安を感じたら無理をせず、引き返しましょう。
毘沙門沼近くのお土産屋さん
冬季休業中です(駐車場も利用不可)。
どの建物にも言えることですが、冬期は屋根雪の落雪がありますので建物に近づくのは危険です。
赤十字の石碑を右折して進んでいきます。
毘沙門沼(びしゃもんぬま)
ゆるやかな斜面を登ると展望台に到着です。寄り道をしなければ片道30分ほど。
赤沼(あかぬま)
みどろ沼
竜沼(たつぬま)
夏場は草に隠れているので、冬にしかみることのできない沼です。
トレースを辿って歩いていたら、いつの間にか竜沼に近づいていました。
弁天沼(べんてんぬま)
るり沼
磐梯山の上の方(左:赤埴山 右磐梯山山頂)が見えます。
展望デッキは雪に埋もれ、下の湿地(沼のへり)を歩ける状況でした。
青沼(あおぬま)
柳沼(やなぎぬま)
自然情報
遠くにいたキツネ(ホンドギツネ)
雪上の足跡はよく見かけますが、直接見るのは初めてだったので驚きました。
冬毛でモフモフしています。
裏磐梯ビジターセンターに剥製がありますので、オープン後に是非ご覧ください。
キツネ(ホンドギツネ)の足跡
数分前に歩いていた時の足跡なので、肉球がくっきり判別できます。
ノウサギの足跡
ヨシガモ
頭が扁平で、後頭部に房状の冠羽があります。
キンクロハジロ(左)・ホシハジロ?(右)
カイツブリ
カモに混じっていて、小ぶりのため一見子ども(ヒナ)かな?と思ってしまいますが
カイツブリ目カイツブリ科の、カモではない水鳥です。
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寒波が過ぎ去ったばかりでなかなか天気が安定せず、
26日は一日ぽかぽか陽気だったのが一転、27日は吹雪いており真っ白の一日となりました。
コースの状況としては、スノーシュートレッキングは可能ですが一度溶けたザクザクの雪なので歩きにくいです。
この先の暖かさに左右されますが、この積雪量だとGW頃まで残雪があるかと思われます。
防水の靴(登山靴・スノーブーツ・長靴)が必須です。軽装での散策は危険ですから、十分な装備をご持参ください。
たかしま
*今冬シーズンは施設休業中のため、通常のレンタルスノーシュー/レンタル長靴の取り扱いはございません。
施設のリニューアルオープンは令和7年4月18日を予定しております。
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