2017年2月3日毘沙門沼周辺

2月に入り、スタッフ総出で除雪するくらい雪が積もりました。
現在の積雪は127cmと、今シーズン最深ですが、これからどこまで積もることでしょうか。

今日は毘沙門沼周辺を散策しました。
正午の気温は-0.7℃でしたが、いつもより厚めの服装をしていたこともあり、少し汗をかきました。
汗をかくと体が冷えますので、薄めの服を重ね着し、歩いていると暖かくなるくらいがちょうど良いです。
汗冷えしないよう、ポリエステルやウールの肌着を着用することをおすすめします。
スノーシュー、レインウェア、トレッキングシューズ、スパッツ、手袋、帽子、温かい飲み物等もご準備ください。

毘沙門沼周辺の探勝路の状況をお伝えします。
〇ビジターセンターから毘沙門沼を見に行く際、毘沙門沼の手前にあるお店の屋根の雪が落ちてきたり、その先の沼沿いの道が狭くなっているために沼に転落したりする危険性があります。この時期は、お店の約100m手前にある赤十字社の石碑を右に曲がるルートで行くようにしてください。

〇今日は他の人が歩いた痕跡は全くなく、ふかふかの雪の上を1人でのんびりと散策できました。しかし、スノーシューを履いても膝下まで沈み、ラッセル(雪をかきわけて進むこと)が大変でした。ラッセルも汗をかく要因ですので、汗をかかない程度の速度で歩きましょう。グループでの行動では、ラッセルする人を交代するといいでしょう。

〇地面は全て雪に覆われており探勝路が分からない状態ですので、道に迷う危険性があります。道を熟知しているガイドさんに案内していただくことをおすすめします。

↓探勝路の様子
20170203毘沙門沼 (122)

↓赤十字社の石碑
20170203毘沙門沼 (21)

↓毘沙門沼の様子
20170203毘沙門沼 (118)

↓アカマツの枝が落ちていました。風か、雪の重みか、ニホンリス等の動物が歩いたか。頭上にもご注意ください。
20170203毘沙門沼 (82)

さて、生き物情報です。
沼の水鳥は少なく静かでしたが、高台の手前では小鳥たちが元気でした。
混群でしょうか?コガラやシジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラがそれぞれすぐ近くの木にいました。
寒い中ですが、ウルシなどの木の実をつついている姿も見られました。

↓エナガは20羽程度の群れでいました。
20170203毘沙門沼 (94)

↓ヤマガラは木の枝?をつついていました。
20170203毘沙門沼 (114)

また、アカマツとカラマツという2種類のマツもよく目立ちます。
特にアカマツは常緑樹であるため、色が少ないこの時期でも緑の葉が見られることは貴重です。
カラマツは落葉樹であるために葉はありませんが、五色沼東園地で並び立つその様は圧巻です。黄葉の時期はとてもきれいですよ。

↓アカマツ
20170203毘沙門沼 (75)

↓カラマツ
20170203毘沙門沼 (142)

ビジターセンターから毘沙門沼まで歩くだけでもたくさんの出会いがあります。
ぜひ冬ならではの自然観察をしながら散策を楽しんでみてください。

◇ろっぴ◇

※こちらの自然情報はPDFファイルでもご覧になれます。ダウンロードはこちら

※裏磐梯では、近年、イノシシやサルも生息し始めました。十分注意しましょう。
どちらも目撃したら、当センターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)

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