雄国せせらぎ・パノラマ探勝路
6月22日、探勝路の点検・清掃と雄国沼湿原の花々の様子の確認で、雄国せせらぎ探勝路と雄国パノラマ探勝路を通して歩いてきました。コースについては、こちらをご覧ください。
今年度も雄国沼湿原のニッコウキスゲの開花時期は雄子沢川駐車場が閉鎖されます。詳細はこちらをご覧ください。
自然情報はこちらのPDFからもご覧いただけます。
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せせらぎ探勝路(雄子沢登山口~雄国沼休憩舎)の様子
登山口から休憩舎まで約3.3km、標高差は約200m。谷の斜面を横切るようにブナ林の中を緩やか登ります。
探勝路の大部分は歩きやすいのですが、所々に木の根や岩が露出している場所があります。また、雨の日は、水たまりやぬかるみができることもあります。トレッキングシューズなどしっかりした靴で歩いてください。
雄国沼休憩舎 雨や風の日に「この小屋がある」と思うだけで心強いです。チップ制のトイレがあります。一人当たり100円程度のご協力をお願いします。休憩舎の手前の沢が水場になっています。
雄国沼湿原の様子
レンゲツツジやコバイケイソウの花はだんだん終わりです。ニッコウキスゲが咲き始めましたが、例年に比べると花の数は少ないようです。
湿原からの雄国山 残念ながら猫魔ヶ岳は雲に隠れていました。
パノラマ探勝路(雄国沼休憩舎~ラビスパ裏磐梯)の様子
せせらぎ探勝路とパノラマ探勝路の分岐
休憩舎から約300m、直進すると雄国山~ラビスパ裏磐梯、右折すると雄子沢口。雄国山まで約1km、標高差約180m。
雄国山頂手前からの雄国沼 写真中央上部に休憩舎の屋根が見えます。
雄国山頂からの会津盆地と飯豊連峰
大日岳の山頂部が右側の雲の上に見えます。天気が良いと山頂からは磐梯山、飯豊連峰、吾妻連峰、安達太良連峰が望めます。残念ながら、この日はあまり展望がなかったので、以前(今年3月)撮影した画像を紹介します。
雄国山からラビスパ裏磐梯までの前半は低木と密な笹薮の中を歩きます。「パノラマ」といいますが展望はありません。数日前に刈り払いがしてあり、とても歩きやすかったです。
後半はブナやミズナラ、サワグルミ、ホウノキなどの林の中を歩きます。やはり展望はありません。
ラビスパ西口・東口分岐 雄国沼休憩舎から約5km、やっと分岐まできました。残り西口まで約1.5km、東口まで約1.3km。今回は東口へ下りました。
クマ、カモシカのほかに、イノシシやサルもいます。野生動物対策(クマ鈴や撃退スプレー、ホイッスルなどの携行など)をお忘れなく!
雄国パノラマ探勝路入口
上:国道459線から「ラビスパ裏磐梯」入ってすぐの東口の標識
中:上の標識を左へ進みます。右に進むと、温泉施設や西口になります。
上:キャンプ場の手前に入口があります。車の場合、この先の駐車場を使用します。
探勝路・雄国沼湿原で見られた植物
ウラジロヨウラク(ツツジ科)
ガクウラジロヨウラク(ツツジ科) ウラジロヨウラクとガクウラジロヨウラクの株が隣り合って咲いている場所もありました。
サワフタギ(ハイノキ科)
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ ススキノキ科) 雄国沼湿原ではこれからが見頃です。
ヒオウギアヤメ(アヤメ科)
トキソウ(ラン科)
フタリシズカ(センリョウ科)
ヒロハナンテンショウ(サトイモ科) マムシグサに似ていますが、マムシグサの花序が葉より上部に着くのに対し、こちらの花序は葉より下部に着くことで見分けられます。
サワグルミ(クルミ科)のでき始めの実
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あいにくの雨でしたが、ブナの枝葉のおかげでたいして邪魔にならず、清掃や観察をしっかり行うことができました。また、多くの花との出会いもラッキー&ハッピーでした。
雄国沼湿原のニッコウキスゲの開花のピークは今月末になりそうですが、例年に比べると少し寂しい感じになりそうです。
個人的には15、6年ぶりにパノラマ探勝路を歩きましたが、木々が伸び展望がなくなった=パノラマでなくなったことに驚きました。反面、森の中の素敵な探勝路になったように感じました。また、刈払いがされ歩きやすくなったこともうれしいことでした。
◇ はが ◇