五色沼自然探勝路

先日4月5日に「五色沼自然探勝路」を歩いてきました。

五色沼自然探勝路は、約30の湖沼群の総称である五色沼に沿って設けられた探勝路です。
五色沼という名前は、天候や季節や見る角度などによって、沼の色が微妙に変化することに由来します(一般社団法人自然公園財団 2018)。

出発準備
裏磐梯ビジターセンター午前9時ごろの天気は雨、気温は6.1℃でした。
防寒対策を行うようにしましょう(レインウェア、防寒着、帽子、手袋などの装着)。
可能なら、温かい飲み物や行動食なども準備しましょう。

雪が溶け、ぬかるみが多くできています。
長靴などの丈が長い靴が安全です。
スニーカーは濡れたり滑ったりするのでオススメしません。


大きな水たまり
雨が降っていたこともあり、探勝路に大きな水たまりができていました。


ぬかるんだ地面
地面がぬかるんでいる個所もあります。

五色沼自然探勝路の道のり
今回は、裏磐梯物産館から「毘沙門沼」を目指して歩きました。
五色沼自然探勝路の道程は、裏磐梯ビジターセンターのウェブサイトもご参照ください。[裏磐梯ビジターセンター 五色沼自然探勝路]

行きは路線バスを利用して、裏磐梯物産館まで移動しました。
裏磐梯ビジターセンター最寄りの「五色沼入口」で乗車し、「裏磐梯高原駅」で下車です(片道¥250)。
運行状況や時刻表は、磐梯東都バスさんのウェブサイトをご覧ください。[磐梯東都バス]


裏磐梯物産館入り口
駐車場の奥に探勝路の入り口があります。


裏磐梯物産館前
ここからスタートしました。
写真中央の手すりがあるところに階段があります。


柳沼
まずは柳沼が見えてきました。
他の池沼と水系が異なり、中性を示し、一般的な水の色です。


父沼
柳沼の向かいに見える母沼です
柳沼と同じく一般的な水の色です。


青沼
雨の日でも変わらず、宝石のような美しい青色の沼です。


瑠璃沼(るり沼)
普段より色は薄めでしたが、こちらも美しい青色を呈していました。


弁天沼
弁天沼は、五色沼湖沼群のなかで、毘沙門沼に次いで大きな沼です。
晴れ間から吾妻連峰を見ることが出来ました。


竜沼
竜沼は、探勝路から少し離れた場所に位置しています。
夏は草木に隠れており、冬にしか見られないため、幻の沼とも呼ばれています。


深泥沼(みどろ沼)
先の青い沼と異なり、こちらは緑色が美しい沼です。
また、手前は緑、真ん中は赤、奥は青、と沼の中でも色が異なります。


赤沼
こちらもみどろ沼と同様に、綺麗な緑色を呈する沼です。
岸辺には酸化鉄が沈着しているため、沼のフチが赤く彩られています。


毘沙門沼
五色沼湖沼群のなかで、最も大きい沼です。
展望台から一望する雄大な景色は、まさに絶景です。
裏磐梯ビジターセンターから最も近い場所にある沼でもあります。

生き物たちの様子
最後に、今回の散策で見つけた生き物たちを紹介します。


フキ(キク科)
探勝路沿いのいたるところで、フキの花茎が頭を出していました。
春の山菜として天ぷらやふき味噌にして楽しまれている「ふきのとう」です。
<!>五色沼での動植物の採取は法律で禁じられています<!>


ミズバショウ(サトイモ科)
五色沼周辺の湿地でミズバショウの花が咲きました。

***
裏磐梯は春の訪れ真っ只中。
植物の芽生えや、野鳥のさえずりを楽しみながら、五色沼周辺の散策に出かけてみませんか。

◇ナカジー(なかじま)◇

裏磐梯ビジターセンターでは、長靴や双眼鏡などをレンタルしています。
予約はできませんので、当日ビジターセンターまでお越しください。[レンタル料金等の詳細]

<引用文献>
一般社団法人自然公園財団. (2018). 磐梯朝日国立公園 パークナビ 浄土平・裏磐梯. pp. 50.