五色沼自然探勝路
今日は、雨上りのさわやかな好天のなか、五色沼探勝路を歩いてきました。
ビジターセンター正午の気温は17.0℃、湿度低く、晴れの天気でした。
今回はパークボランティアさんの英語によるガイド研修も兼ねたので、4人のパークボランティアさん、会津在住の英語を母国語とする4人の外国からの方々とも一緒の、国際色豊かな楽しいトレッキングとなりました。
↓ 探勝路の様子
探勝路に雪はなく、ぬかるみもほとんどありません。運動靴でも歩くのは可能ですが、上の写真のように、この探勝路はあちこちに岩が露出しています。明治の岩なだれの堆積物の上につけられた道ですので。したがって足を守るためトレッキングシューズで歩くのがお薦めです。
↓ 柳沼の様子
柳沼では、探勝路にはヤナギの木はありますが、向かい側はアカマツが多いので、赤松沼(the red pine tree pond)みたいという声も。
↓ 青沼の様子
さて、柳沼を見てから青沼を見ると歓声が上がります。柳沼は中性の弥六沼水系だったのが、青沼にきて酸性の銅沼水系となり、五色沼らしい青白色の水面を見るからです。
↓ 瑠璃沼の様子
瑠璃沼も、次の弁天沼と同じく酸性の水系で青白色です。ただ探勝路の南側にあるため、日中は逆光になりやすく、色が見えにくいのです。
展望デッキの工事も順調に進んでいるようです。6月中に完成とのことです。
↓ 弁天沼の様子
弁天沼は、探勝路の北側にあるため、逆光にならず、色が良く見えます。相変わらず、きれいな色です。
↓ 深泥沼の様子
深泥沼は、やはり外国人は三色沼と呼んでみたいようです。
↓ 赤沼
赤沼の水の色は、何と例えればよいかと話したら、モスグリーン(コケ緑色)の声もありましたが、抹茶グリーンがパーフェクトということでした。
さて、ここから生き物情報を紹介します。
↓ オオヤマザクラ
まだ、咲いている木もあり、ピンク色が鮮やかでした。
↓ オオカメノキ
この名は、亀の甲羅(タートル シェル)に似た葉の形から来ているそうです。
もういくつも咲いていました。
↓ マイヅルソウ
もう蕾をつけていました。季節の進み具合が早いです。
↓ オシダ
林床には、葉の広がりつつある多くのシダ類が見られました。
↓ キビタキ
県鳥キビタキは、あまり警戒せず近くの低い枝でも見られ、黄色からオレンジ色のグラデーションが見事でした。
↓ アズマヒキガエル
カエル類も活動を始めていました。
↓ ヤマカガシ
毒蛇に数えられるオレンジ色が特徴の蛇です。
こちらからちょっかいを出さなければ、蛇の方から逃げて行きます。もし見つけても捕まえようとはせずに、遠くから観察するだけにしましょう。
↓ キイロスズメバチ
今の時期見られるスズメバチは女王蜂のみです。近づいてきてもこちらから攻撃しなければ、ほとんど刺されることはありません。じっとしていましょう。
このように、植物、動物とも、ここに紹介しきれないほどの種を見ることができました。春本番で、生き生きと生命活動を展開する時期となったのです。
五月上旬から気温があがり、季節の進展がとても速く感じるこの頃です。
なお、「五色沼」の意味するところを英語で言うと、Five colored pondsあたりですが、pondsの代わりにswampを使うと、ワニなどが居そうでイメージが悪くなるそうです。またlakeを使うとイメージは良く、外国の出版物にはよく使われているそうです。
標高800mの高原の春を、皆さんも訪ねに来てください。
◇ターサン&サハラン◇
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※裏磐梯では、近年クマだけでなく、イノシシも生息し始めました。
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